2012年3月20日火曜日

まるちゃんのこと

まるちゃんとは、「ちびまるこちゃん」の話に出てくる「たまちゃん」によく似た女の子。
まるちゃんだけど、たまちゃん。ちょっと紛らわしいけれど、そういうこと。

彼女は、生まれて初めて私が告白した女の子。
そして、生まれて初めてつきあってくれた女の子。
そして、生まれて初めて抱きしめることを許してくれた女の子であり、多分お互いにファーストキスだった女の子。
両思いであることの幸せを教えてくれた女の子。

そして、生まれて初めて私が振った女の子であり、
生まれて初めて振られた女の子。
とにかくいろいろなことを教えてもらった。

はじめはただのクラスメイト。
まるちゃんは席が近かったこともあり、いろいろなお話をするようになり、軽口をたたきあうようになって、徐々にひかれていった。
告白したのは彼女の誕生日。
お互いに受験勉強に忙しかった時期なので、迷惑かもしれないと思いつつ、「ぼのぼの」のぬいぐるみをプレゼントに告白。
彼女も私のことが好きだったと告白してくれた。
嬉しかった。
今でもそのときの状況が思い出せるほど。
そういえば、後になって「ぬいぐるみは、あらいぐまくんの方が良かった」と言われた。
けれど、一度つきあい始めると、今度はいろいろなことを求めてしまう。でも、彼女の方はいたって冷静。であるように私には見えた。
そして、いろいろなことがあって、彼女の気持ちがなくなってしまっているように感じてしまい、私はいわゆる「駆け引き」に出てしまう。
そして電話でこの言葉を言ってしまった。
「もう終わりにしようか」
イヤだと言うに違いないと思っていた。
でも、そのまま話が進んでしまった。彼女の性格をわかっていなかった。そして、もう後には引けない。
「先に言った者勝ちだよね」
少し笑いながら言った彼女の言葉が耳に痛く残る。彼女は全然平気そうだった。少なくともそのとき私にはそうきこえた。
やっぱり彼女の心に私はもういないのだと思い、悲しかった。
そして、私は都心の大学に進み、まるちゃんは地元の短大に進んだ。
きっとすぐに忘れられる。
そう思ったのが大間違いだった。
結局その後も連絡は取るようになった。
その後も彼女は友達として話をしたり会ったりしてくれた。
そして半年くらいたった後、もう一度告白した。今度は手紙で。やりなおそうと。
「考えたい、後悔したくないから。」と返事がきた。
そして、その後、振られた。

そして、私は駆け引きしてもいいことはないということを学んだ。
しばらくして、まるちゃんは私の知らない人と結婚した。
相手はやさしくていい人、という印象。
よかったな、と素直に思えた。

そして私も結婚した。
そして、思ったことは、まるちゃんとは、結婚しなくてよかったかもしれないということ。負け惜しみではなく。
今、冷静に考えると、ずっと一緒にいると、きっと喧嘩が絶えなかっただろうな・・と。
でも、少し距離をおいた友達としてであれば、最高の友達。時々メールするくらいだけれど。
いつまでもこの距離を保てたらいいなと思った。

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